読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

煩悩パラダイス

煩悩まみれのフリーランスライターが、金にもならない日常のアレコレを綴っています。

こういうタイプの女性はわりといる、という映画

今回も映画のお話。紹介するのはコチラ

f:id:kazuyo_Y:20170412102012j:plain

「午後3時の女たち」


夫とセックスレスなうえ日常に退屈している子持ちのセレブ主婦が、ストリッパー兼娼婦の若い女性と出会って、刺激的な変化を望む……という話。
セレブ主婦は「自分が退屈である」という自覚すらなく、ただただ夫とのレスに悩んでカウンセラーへ通う日々。そこへ仲良しな友人(こちらもセレブ主婦)から、「夫婦でストリッパーへ行けば、刺激になる」と助言を受けてストリップバーへ。
そこで若いストリッパー兼娼婦と出会い、彼女に魅かれて偶然を装って声を掛けて仲良くなります。
そのうちストリッパーの境遇を気の毒に思い始め、「うちで子守りをしない?」と自宅に住むように勧め、主婦は彼女に「日常の生活」を、彼女は主婦に「女性の色気」を教えてめでたしめでたし……では終わりませんでした

私の個人的感想としては、
『「ボランティア気分と興味本位で、非日常かつ刺激的生活を送る彼女を自分の日常に取り込んでみたけれど、私には処理しきれなくて日常生活ぶっ壊しちゃった☆てへぺろ」という頭の悪い主婦はどうしようもねえな』
でした。

しかし映画の中でカウンセラーが
「誰かと一緒に住むことが当たり前だと思っていない?」
と主婦へ問いかけた一言が心に残っています。
当たり前は日常となり退屈へと変わるけど、今こうして過ごしていることは「当たり前」ではなく、明日には壊れてしまうかもしれないということを肝に銘じておかなければならない。
壊れてしまうのが怖いなら大切にしないといけないのね……としみじみ思いました。
私、どっちかというと破壊衝動が起こりやすいタイプなので気を付けます。

ちなみにこの映画で個人的な魅力を感じるポイントは、ずばりインテリア。
さすがセレブの自宅。リビングがとても素晴らしい。一見地味なのだけど、スツールがカラフルでアクセントになっています。
あとは「女子会」でのセレブ仲間の自宅。グランドピアノがあるゴージャスかつシックなリビングで、アンティークなソファに身を任せてワインを煽って「下品な女子トークを繰り広げています。こういうシーンはいくつになっても憧れます。

私、友達が少ないので。
男性陣のファッションもツボでした。

ぶっちゃけ、映画自体はもう二度と観ないと思うけど、このインテリアだけはもう一度観たい。
休日の昼下がりに何もすることなくて、「暇だ……」と感じたら、ぜひ観てみてください。

心の美容に効く映画

映画を観るのが好きで、時間がある時には録りためたものを観たり、映画館へ足を運んだりしています。

特にジャンルにこだわりはなく、面白そうだと思ったものやその時の気分で何でも観ますが、暗いものか極端にバカバカしいものか、振り幅がデカいような気がする。

今回紹介するのはコレ。

f:id:kazuyo_Y:20170411154832j:plain

「ジア 裸のスーパーモデル」

ジア・キャランジは現在のスーパーモデルの先駆け的な存在で、80年代に超活躍した女性。彼女の幼少からきらびやかなモデル時代、そして悲劇的な最期を描いた映画です。
皆さんご存知アンジェリーナ・ジョリーがジア役を務めたことでも有名なのでは。
この映画は「海外版・ヘルタースケルター」という印象でした。
世間から憧れの的として注目を浴びているのに、孤独がつきまとう。
恋人とつながっていても、どうしても満たされない。
そんな行き場のない彼女の悲痛な叫びが所々に顔を出します。

内容はネタバレになるので割愛しますが、彼女の残した日記の言葉を。


「生そして死 力と平和 生まれてきてよかった 
数々の愚かな過ちを犯したとしても――
魂の引き裂くような痛みを味わってもだ
自分が歩んだ道のりを歩めてよかった
それはこの世の地獄 この世の楽園でもある
戻るのだ二つの間を 通り抜け 乗り越えて」

最期にようやく生まれてきて初めての心の安定を得たのでしょうか。

 

「ジア」を観て思い出したのは、漫画「ヘルタースケルター」(作/岡崎京子

f:id:kazuyo_Y:20170411155228j:plain

シーンの中でこんな言葉が出てきます。
「最初に一言 笑いと叫びはよく似ている」
「ジア」でも泣きながら叫びながら笑うシーンが出てきますが、喜怒哀楽もそれぞれが紙一重。感情も行く所まで行くと、表現は一緒になるのかもしれません。

「エロと笑い」も紙一重だし。

激動の人生をすごい速さで駆け抜けた稀代のスーパーモデル。
人が求めて羨む「美しさ」って一体何なんだろう? と自問自答してしまいます。

ここまで読んだらお分かりのように、決して明るいストーリーではありません。
しかし、アンジーの演じるジアがまあ素敵すぎて眩暈がします。
スカウトされる前のパンクなジア。モデルとしてさまざまな衣装を纏い、ポーズをつける妖艶で華やかなジア。終盤の病的なジア。
もうアンジー様の表情が変わる変わる。
もちろんそれぞれがすごく魅力的で目が離せません。

もう一度言いますが、決して明るいストーリーではなく、人によっては嫌悪感すら抱く場合も。
それでも「女子」ではなく「女性」に一度観て欲しい映画だな、と思います。
そして「美しさとは」を改めて自問自答してみると、明日からの生き方が少しだけ変わるかもしれません。

 

ちなみに、漫画「ヘルタースケルター」を読んだことがないという人は、コチラも一度読んでみてください。
時代が古いけれど、現代に通じる部分がたくさんあります。

 

こうした「美」をテーマにした作品を観ると、大切なのは「年と経験からしか得られない美」が私にとって一番魅力的なモノだなぁと思います。これからも色んな経験をして内側から美が溢れるような人間になりたいなぁ、もちろん体も適度な運動で、年相応のバランスのいい体つきを目指して……そんなことを思ってキットカット(抹茶味)を貪ってる。

 

そう。ダイエットは明日から

そしてその明日は永遠にこない

地球外生命体との邂逅

地球外生命体は存在すると思ってます。

もしかしたらすでに人間のフリして実態調査とかしているのかもしれません。

あるいは人間をさらって乗り移って生活しているかもしれません。

 

……私、そんな「地球外生命体」と会ってきました

そう。DEVID BOWIE is デヴィット・ボウイ大回顧展で。

f:id:kazuyo_Y:20170409165230j:plain

f:id:kazuyo_Y:20170409175501j:plain

チケットは混雑を防ぐためなのか時間制で、私は16時~を予約。

f:id:kazuyo_Y:20170409165328j:plain

平日でもこの行列で、フロア内もかなり人が多かったです。

 

展示内容は、衣装にライブ映像、愛読書、インタビューやショートフィルム、絵画etc……

ミュージシャンという枠にとどまらない、彼のアーティストっぷりがぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、ひとつひとつをじっくり味わうと、ものすっごく疲れます。

 

彼を「さまざまなジャンルからパクって作り上げたアーティストだ」という人もいるけれど、展示会を見ているとそういった意見はどうでも良くなってしまう。

圧倒的な世界観がそこにはあったから。というか、少なくとも私は圧倒されてしまった。現実世界で吸収したものを非現実世界へ昇華したり、非現実世界から吸収したものを現実世界へ昇華するのが天才的にうまい。

デヴィット・ボウイがフィルターとなって、私たちにたくさんのモノを見せてくれるのだ。

 

展示物の中で一番印象的だったのは、彼のパントマイム「THE MASK(A MIME)」。
手の先まで神経を使った美しい動きと彼の表情に惹きつけられてしまう。でも、それ以上に頭と心にこびりついて離れないのは、その内容。

他人を笑わせて喜ばせることに執着した男が、自身も気づかないうちに膨れ上がった孤独に押しつぶされてもがき苦しむ姿。もう助けを求める声も出ず、たくさんいる周囲の人間は誰一人気づかない。
5分くらいのショートフィルムだけれど、繰り返し見てしまった。

 

彼はたぶん、人間じゃなかったのだと思う。
生まれた時には確かに人間ではあったようだけど、ある日地球外生命体に連れ去られて何らかの施術をされてしまったのだ。
きっと下積み時代の終盤あたりに。


喧嘩で(先天性という話もあるけど)瞳孔が開いたままの左目に、完璧に整った美しい顔はバランスとアンバランスが同居していて本当に神秘的。
さらに中性的で性的な匂いがしないのは、やっぱり地球外生命体の仕業ではないだろうか。

年を重ねてアーティスト活動が減ってくると、男性の雰囲気が醸し出されてくるけれど、その頃から徐々に人間に戻っていったのかもしれない。

 

そんなことを考えつつ出口に近づくと、最後にはデヴィットから誕生日メッセージが!

f:id:kazuyo_Y:20170409175034j:plain

私は1月生まれなので、3カ月遅れのお祝いだけれどそんなことはどうでもいい。

「こうしておけば、デヴィットおじさんが毎年誕生日を祝えるだろ?」

なんて素敵なの!!!!

この映像、売ってくれ。頼むから売ってくれ。毎年誕生日の0時に流すから!!!!

 

そんなボリューミィな展示会から出ると、お腹がペコペコ。
そういえば丸一日なんにも食べていなかった……と、カフェへ。

f:id:kazuyo_Y:20170409175101j:plain

キーマカレージンジャーエール。ドリンクをオーダーすると、コースターがもらえます。

f:id:kazuyo_Y:20170409175109j:plain

f:id:kazuyo_Y:20170409175312j:plain

カフェもデヴィット・ボウイ一色!

 

奥がグッズストアで、そこにも寄ってみたのですが、目ぼしいものは見つからず。

唯一、山本寛斎Tシャツが欲しかったけど、3万円

Tシャツに3万円

……すっぱり諦めて帰りました。

 

帰り道は品川駅まで歩くことに。
明日の朝ごはんにT.Y.HARBORに併設されているパン屋さん「bread works」へ寄って。

f:id:kazuyo_Y:20170409175734j:plain

f:id:kazuyo_Y:20170409175536j:plain

曇り空で風も強かったけど、桜が綺麗に咲いていました。

 

 

ああ。

どうか私が生きているうちに、地球外生命体にさらわれたアーティストが再び生まれますように。

 

 

はじめましての自己紹介など。

はじめまして。
フリーランスでライター業をしているヤマウチカズヨです。

巷で騒がれている「働き方改革」の波に乗って、7年ほど務めた出版社での編集業から転身してみました。
ええ、嘘です。

編集業よりライター業がしたくなったので、フリーランスになっただけです。

 

取材や打ち合わせで都内および近郊を放浪するかたわら、「仕事のネタ探し」として色んな場所へ出没します。
ええ、嘘です。
単純に行きたい場所、見たい場所へ行っているだけです。

 

そんな私の金にもならない日常を綴っております。

読んだ人が少しでも笑ってくれたり、ストレスを解消できたりしてくれたら嬉しいです。

これは、本当です。